「在宅起業」と聞くとどんなイメージがありますか?
自宅で完結する仕事で、自由な時間がききそう。自宅が事務所を兼ねてモノであふれそう?
色々メリットデメリットありますが、今回は在宅起業を始めたきっかけとその実際をお伝えします。
在宅起業をはじめて人生バラ色…なわけありません。記事に突っ込みながらお楽しみください。
入園前に復職を考える
私は産前まで医療職で働いていました。2人の子供を出産して下の子が幼稚園入園を迎えるようになったころ、そろそろパートでも出て働こうかなとぼんやり考えていました。
パート情報を見てみると、「平日」で「幼稚園に預けている間」で働けるところはほぼ見当たりません。ママ友に聞くと口コミでほぼ席が埋まるとのこと。前職だった医療職も、そういう枠はすぐなくなるとのことで見つかりませんでした。
夫は会社員フルタイム。土日休みなので、週末2日に夫に子供をお願いして働こうかと思いましたが、家族が揃う時間が無くなるのも嫌だな…、と。
あれも嫌これも嫌じゃ進まないよね、と同じところをぐるぐる回る日々を過ごしました。
友人のすすめであるメルマガと出会う
そんな時、友人から「このメルマガ面白いよ!」とお知らせが届き、登録してみることにしました。内容は子育て関連の協会長が発行していたメルマガでした。
従来の子育て法と大きく異なり、「遊び」「笑い」「コミュニケーション」を軸とした子育ての考え方に、大きく心を揺さぶられました。
そこには子供時代に自分がそうして欲しかった接し方が書いてあったからです。
がちがちの詰め込み教育で育ったことで、子育てにも「こうあるべき」という意識が強く、子供との接し方も大分厳しいことは自覚していました。
でもどう変えていっていいかわからずにいたんです。
そのメルマガで、「この子育て方法を沢山の親御さんに広めてくれるインストラクター募集します」とお知らせが出たとき、無謀にも「やりたい‼」と直感したのでした。
インストラクターになるが現実は甘くない
医療職に復職するより、時間の自由もきくし、最初からテキストもあったのですぐに講座が開催できる。
自分が救われたこの内容を多くのママに伝えたい!…そんなメリットと熱意「だけ」でインストラクターになることを決意しました。
夫は突然の申し出に大反対。自分の貯金で受講代を払うから金銭的に迷惑をかけないと説得し、数日の講座を受講して晴れてインストラクターになりました。
よし、これで講座に人が来てくれればすぐにでも受講代を返せる…!
しかし、私は大事なことを知らなかったのです。
「自分で集客すること」そして「SNSで告知や活動をPRしていくこと」の大変さを。
なんの実績もない主婦が、いきなりSNSで「こういう講座を開きます」と告知をはじめ、やたら自撮りをし、キラキラ起業ママたちと集まりだした。
そんな姿を見た昔からの友人たちから「何かやばいことやってない!?」とひどく心配されました。
毎日ブログに記事を書き、SNSに書き込んで、同じ時期にインストラクターになったママ同士で励ましあいながら、寝る間も惜しんで取り組みました。
でも頑張っても3か月は集客ゼロ、そして収入0という結果だったのです。
子供の一言に目が覚める
ネット依存ではと思えるほどPCやタブレットを見ていた私の姿をみて、当時小学生だった子供がぽつり言いました。
「おかあさん、私をみて」。
一瞬時が止まり、その言葉の意味が分かった途端、私は嗚咽しました。
頑張る私の姿をみて応援してくれていた子供たちでしたが、本音を聞けたときに心から後悔したんです。
何のために起業したのか、と。
自分が救われた子育て法を伝えたい、収入を得たいがために、大事な家族をないがしろにしていたことに、そこで私はやっと気づきました。
起業の取り組み方を一から見直す
このままでは大事なものを失うかもしれない。そんな危機感を覚えて、ただただ愚直に時間をかけるのではなく、決められた時間の中で最大限にタスクをこなすことを意識。
子供たちと一緒に寝れるよう、時間の使い方を大きく変えていきました。
確かにはじめの3か月は何も生み出さない期間でしたが、そこでやってきたことで少しずつ認知が広がっていたようで、4か月目初めて得た収入は、体験会の3300円。そこからぽつりぽつりと講座に人が来てくれるようになりました。
「ライティング」「SNSの使い方」「自撮りの仕方」「クロージングの方法」等々、医療職の時には全く縁のなかったことを一から学び実践する、その繰り返しでした。
そのおかげか、1年でインストラクターになるための受講料や自分のためのパソコン代も収入で得られるようになりました。
その協会のインストラクターは2年で卒業しましたが、ここで得た経験と知識が、「在宅起業」の土台になっていたのです。
この続きは後編で!